S.N.G LAB. Blog

カテゴリー別アーカイブ: FEATURE

FEATURE 008 / もう少しだけ。

販売する車を撮るときには、
必要な写真があります。

前から。
後ろから。
横から。

内装も、装備も、
車の状態がきちんと伝わるように。

販売するための写真だから、
まずは、分かりやすく。

ひと通り撮り終えたあと、
最後に、もう一枚だけ撮ることがあります。

少し暗くしてみたり。

全部を見せなかったり。

ライトだけだったり。

車によって、撮り方も違います。

決まりはありません。

必要な写真を撮り終えたあと、
もう少しだけ、撮ります。

販売ページでは、
使わないかもしれない写真。

撮影が終わるころには、
だいたい一枚、増えています。

FEATURE 007 / 束になるまで。

岐阜から来る、馴染みのお花屋さん。

September.

護国神社の蚤の市。

いつも立ち寄る、お花屋さんがあります。

人の流れの向こうに、いつもの場所。

並んでいるのは、すべてドライフラワー。

色も、形も、大きさも違う素材が、
所狭しと並んでいます。

すでに束ねられたものもあります。

気に入ったものを、
そのまま選ぶこともできます。

でも、この日は。

予算と、
なんとなくのイメージを伝えて。

たくさんのお花の中から、
ひとつずつ選んでもらいます。

少しずつ、
ひとつの束になっていく。

待っているあいだも、
見ていて飽きません。

次は、どれを選ぶのか。

その日に並んでいるお花と、
その場で選ばれたもの。

同じものは、
たぶん、もうできません。

そして、
ひとつの束になりました。

完成したものから選ぶのもいい。

その場で話しながら、
つくってもらうのもいい。

蚤の市に行くと、
いつも立ち寄ってしまうお店です。

また次に会うときには、
違うお花が並んでいるはずです。

FEATURE 006 / SIDE NOTES. — 電池。

気にしていないけど、意外と使っている。

 

 

TourBox。

ボタンやダイヤルに、
よく使う操作を割り当てておけます。

慣れてしまうと、
キーボードへ手を伸ばす回数もかなり減ります。

何に使っているかは、
その時の作業次第。

小さな道具ですが、
けっこう助けられています。

そして裏返すと、

単三、二本。

インカムにも。

単三。

エアコンのリモコン。

こちらは、単四。

マウスは、

単三。

こうして見ると、
店の中には意外と電池があります。

ストロボも単三。

ここだけは、充電式を使っています。

使ったら、充電。

また使います。

プロポは、

単四。

そして、こちらも単四。

京商 Mini-Z用。

まだ開けてもいません(笑)。

FEATURE 005 / AIに、どう伝える。

「いい感じ」と、「欲しかったもの」は少し違う。

AIに画像を作ってもらうとき、
必要になるのが「プロンプト」です。

簡単に言えば、
AIに「こうしてほしい」と伝えるための言葉。

短い言葉でも、画像は作れます。

でも、頭の中にあるイメージまで伝えようとすると、
意外と難しい。

今回は、一枚の写真から。

夜の街で撮った、一台の車。

この写真を使って、
イラストを作ってみます。

構図はできるだけ残す。

車も変えない。

そのうえで、
色や形を大きく整理したイラストにしたい。

そんなイメージを、
プロンプトにしてAIへ伝えます。

そして、最初に出来上がったのがこちら。

悪くない。

むしろ、かなりいい。

写真にあった車や街、
水面の光も残っています。

でも。

少し違う。

AIが間違えたわけではありません。

こちらが書いたプロンプトに対して、
ひとつの答えを出してくれています。

足りなかったのは、
こちらの伝え方でした。

もっと平面的にしたい。

奥行きはいらない。

立体感も減らしたい。

光や影で形を作るのではなく、
もっと色と形で見せたい。

そこで、プロンプトを書き直します。

「もっとフラットに」

それだけでは、まだ足りない。

奥行きを減らす。
現実的な光を使わない。
陰影で立体を作らない。
物を幾何学的な形に置き換える。
背景も車も、一枚の平面として構成する。

実際のプロンプトには、

extremely flat
minimal depth
little to no perspective
no realistic lighting
color fields instead of rendered form

そんな言葉まで加えていきました。

注文が多い(笑)

でも、そうやってプロンプトを少しずつ詰めて、
出来上がったのがこちら。

元になった写真は同じです。

同じ車で、
同じ場所。

でも、最初のイラストとは
ずいぶん違います。

どちらが優れている、
という話ではありません。

最初のイラストにも良さがあります。

ただ今回、
欲しかったのはこちらでした。

ここまでやって、
少し面白いことに気づきました。

プロンプトを書いていると、
AIに細かく指示しているようで、

実際には、

自分が何を作りたいのかを、言葉にしている。

「なんとなく、こんな感じ」

頭の中では分かっているつもりでも、
それを言葉にするのは意外と難しい。

何を残したいのか。

何を消したいのか。

どんな色がいいのか。

どこまで現実に寄せるのか。

プロンプトをひとつずつ足していくと、
自分が見たかったものも少しずつ見えてきます。

これ。

写真を撮るときにも、
少し似ています。

何を入れるか。

何を入れないか。

どこから見るか。

どこまで見せるか。

カメラがどれだけ進化しても、
そこは撮る人が決めています。

AIも、たぶん同じです。

できることは、
これからもっと増えていくと思います。

でも、

何を作りたいのかまで、決めてくれるわけではありません。

プロンプトは、
AIへの指示であると同時に、

自分の頭の中にあるものを
整理する言葉なのかもしれません。

FEATURE 004 / SIDE NOTES.

READY TO RIDE.

店の前に、
ジェットを引いた車が2台。

今日はこれから、RIDEへ。

空は少し曇っているけれど、

たぶん、海の上では関係ない。

一台ずつ、道路へ。

こういうのを見ていると、

夏はまだ終わってない気がします。

HAVE A GOOD RIDE.

FEATURE 003 / SIDE NOTES.

SILVER HOUR.

用事を済ませた帰り道。

帰るには、
まだ少し早かった。

いつもの場所に車を停める。

海を見て、
カメラを出して。

それだけ。

夕方は短い。

まだ明るかったので。

FEATURE 002 / 目的地より、途中を覚えている。

 

出かけるときには、だいたい目的地があります。

あそこへ行こう。
あれを見よう。
何時までには着こう。

ナビに目的地を入れて、あとはそこへ向かう。

なのに、しばらく経ってから思い出すのは、目的地とは関係のない景色だったりします。

途中にあったもの。

福岡県北九州市、門司港駅。

ホームを歩く人。

これからどこかへ向かう人もいれば、帰ってきた人もいる。

同じ場所にいても、たぶん目的地はみんな違います。

駅って、考えてみれば不思議な場所です。

ほとんどの人にとって、ここにいること自体が目的じゃない。

どこかへ行く途中に、少しだけ同じ場所にいる。

それだけです。

山口県宇部市、琴崎八幡宮。

夏になると、たくさんの風鈴が並びます。

風が吹くたびに音がして、また静かになる。

せっかく来たのだから、境内を見て、お参りして。

たぶん、それが正しい楽しみ方。

でも、ふと横を見ると。

カブトムシがいました。

……そっちも気になる(笑)

予定になかったものに足を止める。

出かけた日の記憶って、案外こういうものでできているのかもしれません。

ここがどこだったのか、分かりません。

写真は残っているのに、場所が思い出せない。

いつだったのか。

何をしに行ったのか。

前後に何をしていたのか。

そこまで曖昧なのに、この瞬間だけは残っている。

だったら、それでいいような気もします。

場所を記録するためだけなら、もっと分かりやすいものを残せばいい。

建物だったり、看板だったり。

でも実際に残っているのは、

誰かの仕草だったり、
足元だったり、
そのとき差していた光だったりする。

何年か経つと、そっちの方が妙に懐かしかったりします。

帰り道も、まだ途中。

福岡市、JR竹下駅。

もう暗くなった時間。

目的地で過ごした時間が終わって、あとは帰るだけ。

……のはずなんですが。

帰り道に見たものまで、その日の記憶に混ざっていきます。

行きと帰りで、同じ景色が違って見えることがあります。

たぶん変わったのは、景色の方じゃない。

その日一日ぶん、こちら側に何かが増えただけです。

目的地には、ちゃんと着いた。

見たかったものも見た。

それでも後になって思い出すのは、

ホームだったり、
風鈴の音だったり、
一匹のカブトムシだったり。

名前も分からない場所だったりする。

車で出かけた先には、車以外のものもあります。

だから、この場所ではたまに、

そんな話も残していこうと思います。

まあ、たまにはいいでしょう。

FEATURE 001 / 創刊号 なぜ、私たちは発信を始めるのか。

車の情報は、もう十分にあります。

スペック。
中古車の価格。
整備やメンテナンス。
カスタムの情報。

知りたいことがあれば、検索すればすぐに答えが見つかる時代です。

それでも私たちは、新しく発信を始めます。

S.N.G LAB.(エスエヌジー ラボ)

Auto Garage S.N.Gから生まれた、小さなメディアです。

数字では、伝わらないもの。

年式、走行距離、排気量、価格。

車を知るうえで、どれも大切な情報です。

でも、車の魅力はそれだけではありません。

光で変わるボディライン。
ドアを閉めたときの音。
使い込まれたステアリングの質感。

スペック表には載っていないものにも、その一台らしさがあります。

 

車には、人の手が触れている。

販売する車も。
整備で入庫する車も。
カスタムを楽しむ車も。

点検する。
直す。
磨く。
そして、次のオーナーへ渡す。

車屋にとっては、いつもの仕事です。

でも、その何気ない時間も、私たちはきちんと残しておきたいと思っています。

 

車には、時間がある。

走れば、タイヤは減る。

長く乗れば、小さな傷や使用感も増えていく。

でも、それは単に価値が失われていくということではないと思っています。

使われてきた時間も、その一台の一部です。

 

「売る」だけでは、少し足りない。

私たちは車屋です。

車を販売する。
整備する。
カスタムする。

でも、それだけで終わらせるには、車は少し面白すぎます。

夜の駐車場で、ふと振り返った愛車が妙に格好よく見えたり。

目的地より、そこへ向かう道の方が記憶に残ったり。

車は移動するための道具でありながら、いつの間にか人の生活や記憶の中に入り込んでいます。

そんなところまで、伝えてみたい。

Cars. Cinema. Culture.

Cars.
車そのもの。

Cinema.
写真と映像、そしてその瞬間の空気。

Culture.
人、場所、仕事、時代。

この三つが、S.N.G LAB.の軸です。

中古車選びやメンテナンスといった実用的な話も。

整備やカスタムの現場も。

一台の車をじっくり眺めることも。

ときには、車から少し離れた話も。

ここでは、本当に伝えたいと思ったものを、ひとつずつ残していきます。

まだ、始まったばかりです。

これから、少しずつ。